”知って描く”リアリティ
「写真をみてそっくりに描く」のは、ある程度技術があれば可能です。
でも、写真そっくりに描いても、上手い絵にはなりますが
気持ちを動かせるリアリティは薄くなります。
【イメージをより抽出】できるかがとても大事だと思っています。
オーダーいただいた方のメールやメモは、何度も読み込んで
”どういうイメージをもたれたのか”
”何をご希望されてるのか”
できるだけイメージを固めて描きます。
同じものを見ても、イメージは実に十人十色、それをどれだけ汲み取れるかが、
オーダー絵画の制作の醍醐味(かつ難しさ)ではないかな、、と思います。
今回もじっくり
鳥海山のこと、この場所のこと、、調べさせていただきました。
黄色と白のコントラスト
今回もじっくり
鳥海山のこと、この場所のこと、、調べさせていただきました。
山頂部分が窪んで特徴的な形。活火山!なんですね。
出羽富士、秋田富士(庄内富士)の名称通り、富士山によく似ています。
また「菜の花の黄色、残雪の白、のコントラストがお好き」と教えていただきました。
同じ場所の画像をネット上でも沢山みかけます。有名な場所ですね。
まずは、数枚のデッサンのち、本画に下書きをスタート。
風景画のスケール感を出そうと、いわゆる風景画の、この構図でスタートしました。
が、彩色(色をつけること)した仕上がりをみて、2Lサイズの風景画だと、
山と菜の花の要素をシンプルする=構図を変えた方がこのスケール感が出る!と
思いきって描き直しました。
山と菜の花のコントラストをもっと明快に強く、思いきって描き直しました。
こちらになります。
山も菜の花も実際の画像より、中心に、そして少し大きめに修正しました。
画像とは多少異なりますが、実際のこの場所が持つ強い印象により近づけました。
水彩の絵はそのまま飾れないので、選び抜いた木製の額(国産の良質でシンプルなもの)に
セットし、お客様のお手元にお送りします。
裏に紐も付いているため、専用吊り金具があれば、そのまま掛けて飾っていただけます。
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吊り金具を壁に固定する前に、実際に絵を持ち&飾る高さ*を決めてから
トンカチなどで、吊り金具の釘を打ち込みます。
*一般的には、絵の中心を目の高さに飾ると見やすいとされてます。
ですが、周りの家具や壁面の大きさ(高さ)を考慮しつつ場所を決めると
なお良いバランスで飾っていただけると思います。
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冬の終わりと春の始まり。そんな空気感も想像して描きましたが
いかがでしょうか?
お客様の経営される会社の応接間に飾っていただけるとのこと。
お忙しい毎日の中で、この絵で気持ちをリラックスしていただけたり、
応接間にいらした方と、絵がきっかけで会話が弾んだりしたら、
こんなに嬉しいことはありません。
Kさま、ご注文をありがとうございました!
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