テンペラ(油彩テンペラ)画とは②

本日晴天!大量のシナベニア板に、描画用の下地塗布しました。💨
画材のガチなお話②  前編①はこちらをどうぞ

テンペラ画とは?

ひとくちに「テンペラ画」といっても、テンペラ絵の具のみで描くもの、

あるいは、テンペラ絵の具と

油彩テンペラ画(15世紀ヨーロッパからの古典画法)は絵具だけでなく、なんと基底材

↑紙やキャンバスにあたるもの、もイチから手作りなんです

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厚さ9ミリシナベニアに、そのままでは絵が描けないので、下地材を塗布して

絵が描けるように加工します。


板も一からの手作り


正式な下地材は、ボローニャ石膏とウサギ膠を合わせたものを湯煎し、

何層か塗布、研磨。なのですが、、、

が、画材が入手困難なのと『ウサギ膠膨潤からの工程は今の生活では不可能💦
で、ジェッソ(アクリル絵の具)など色々試行錯誤を繰り返してみました。

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板にアブソルバン、またはミューを使用が、正式な下地材↑に近いようです。
乾燥させつつ、4層程度塗布。さらに乾燥のち、研磨。ようやくここから絵を描くわけです。


板がキャンバスより細かい描写に向いているのと、

重ねた絵具を削った時に跳ね返してくるような手触りが好きです。


油彩テンペラって、パンに例えると、手間暇かけた天然酵母パンのような、、
勝手にオーガニック絵画って呼んでます、なんて。


ぜひ7月、銀座の展覧会で原画をご高覧ください

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ごくごく簡単にまとめました。青字をクリックで、ぜひご一読ください↓
生卵を使った絵の具って?【制作のこと①】

どうして画家になったの?【制作のこと③】

あの巨匠と同じとは!【制作のこと④】

なぜこの画法(油彩テンペラ)?【制作のこと⑤】


同じ工程で作ったブローチのワークショップ、美味しいランチ付きで簡単に、楽しく、
でもちょっぴり本格アートのさわりを体験、、定期的にやっておりますよ〜〜^^

丁寧に時間をかけた贅沢な作品は、目に見えない時間を閉じ込めたもの。
それが飾られた場所の空気を本物にします♫

オーダー絵画、お描きいたします
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イタリアで美術を学んだ画家と、楽しい学びの時間

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