美しきバルール4

前回の続き、、、

 初日は、ー芝張りーの手伝い。
 剪定、という花形作業を担当するのは、
「女を星の数程泣かせた」という(笑)
Kさんの他数人。
 私達、下っ端は、芝生を根付かせる為の
芝の切れ端を順番に並べて行くという仕事。
 日に焼けた噂の親分は、スゴく優しい人でした。
 「シラカワさん、芝はこうして並べて〜」 
見本をみせる親分、、、、、
思わず指先に目がいく私。
 親分の指先は、、、

噂通り、4本ほど第一関節が欠け、
8月の灼熱の中でも、
絶対に厚手&長袖シャツしか着ない親分の
背中の入れ墨の存在は、
もう、確認するまでもなく、、、
 引きこもり中学生は、もう
泣き笑いするしかありませんでした。 

 でも、家にはもう戻れない!! 
実際、施設内のお小遣いは、月200円で、
逃げ帰る電車賃がナイ。
 ヒッチハイクで「脱走」した仲間も
いたけれど、私にそんな根性はなく。
 もう、ここでやっていくしかない!

 引き返す事は出来ない。
 再び、封筒作りするよりは、、という
諦めに似た気持ちもあり、
 外での作業は、それなりの達成感もあり、
その喜びが、前に進む力になったりで、
引きこもりから一転、、、中学生活は、
ワイルドな植木屋さんで過ぎていきました。 

元やくざの親分、現植木屋の親分の下で、 感化院に入っていたという黄色の頭のN君、
 シンナーの後遺症で、時々爆発するO君、 元非行少女でありながら、内向的なYちゃん、
 女を星の数程泣かせた演歌の似合うKさん、

 時々、仲間から聞こえてくる 
「アイツ、生意気だから今度締めてやろーぜ」 
「親分(元やくざの)、前に切れて、 寮生を半殺しにしたらしいぜ」
 ぶっそうなひそひそ話に、 失神しそうになりながら、引きこもりから一転、 スリリングな毎日を送っていた中学生の私。 
同じ寮には、掃除屋に配属された 登校拒否で入所した女の子がいて、
 おとなしそうな仲間と話しているのを見ると、 ほんとにうらやましかった。。

 でも、親切な親分に 「植木屋をやめて、掃除屋に行きたい」 と 言ったら、
私も半殺しにされるかも、、とか 思うと、言い出す勇気はなく。
 そうこうしているうちに、 そろそろ、卒業後、を考える時期になりました。

 (中学は、数日しか登校していませんでしたが、 学校のはからいで、施設での日々を登校日として カウントして下さったので、卒業できることに)

丁寧に時間をかけた贅沢な作品は、目に見えない時間を閉じ込めたもの。
それが飾られた場所の空気を本物にします♫

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イタリアで美術を学んだ画家と、楽しい学びの時間

コメント

kabaenchou
おもしろい!
精密なテンペラ描く白さんと逆況の強さに違和感(^^傍目にはとてもおもしろいけど)
それが白さんの魅力だね!

白川美紀
kabaenchouさま、コメントどうもありがとう!
指先のない元やくざの親分も、
一枚5銭の封筒作りも、
今の制作の栄養になっているのかな(笑)
このころのエピソードは、
まだまだ沢山!あるので、
また書きますね。
(絵の話からはどんどん遠くなるなあ~)
昨日も、いろいろとありがとう!
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