美しきバルール3

前回の続き。

 一本のジュースを巡って
死闘が起きそうな封筒作りの毎日。
 そんな生活が一ヶ月がたったころ、
寮長から呼び出されました。 
(このころは、山梨県の農場を出て、
武蔵小金井や三鷹に点在する寮で
集団生活をおくっていました)
 

「シラカワさ〜ん、やっと
行き先が決まったよ〜」
 本当は、すぐに掃除会社か、植木会社に
行く予定だったのです。 
が、空きがなく、決まるまでということで
内職に通っていたので、そのニュースは嬉しい
ものでした。
 

「シラカワさんは、◯◯グリーンにいってもらう
ことになったよ」
 「えっっ!?」

 ◯◯グリーンとは、植木会社の名前。
 登校拒否系、大人のノイローゼ系、等々
内向的な人は、掃除会社に行き、
非行で入所した人は、植木会社に行く、という
暗黙の了解があったので、寮長の言葉に、
のけぞりました!

 「掃除は、人が足りているらしいんだよ〜」
 私のビックリ顔をみて、寮長がボソリ。
 
◯◯グリーンの親分は、本当にやくざの
親分をしていた。
小指の先はなく、背中一面に
入れ墨が入っているらしい。
 O君は、前歯が数本なく(シンナーで溶けて)
後遺症か、時々、急に切れるらしい。
 Kさんは、女を星の数程泣かせているらしい。

 様々な噂を聞いていた。13歳にとっては、訳がわからないながらも女を 泣かせてるって、、、、
なんかメチャ怖い〜!

 いろんな噂がグルングルン頭をよぎり、 なんで、よりによって
「親分」のところに
いくことになるんだろう、、と
恨めしく思いつつも、植木屋での
仕事がはじまりました。

 次回に続く。

丁寧に時間をかけた贅沢な作品は、目に見えない時間を閉じ込めたもの。
それが飾られた場所の空気を本物にします♫

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イタリアで美術を学んだ画家と、楽しい学びの時間

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