フレスコ画制作 ②


出発までの日が迫り、焦る私。モルタルを丸京石灰さんから再度取り寄せ、質問すると、
親切な返信をもらいました。

「モルタルは湿気がありすぎても、なさ過ぎても固まりづらい。」 
「基底材との相性も重要である」 
「ブロック(塊)で展示したいなら、ある程度の厚みも必要。」

なるほど、いろいろふまえてまたモルタルを練り、原画を転写、着色します。
IMGP2910のコピー_convert_20130627164759 
今度こそ、上手くいきます様に!
ざっと描写終了。あとは細部の描き込みのみ。youyakukokomade 
問題は、この描き終わってから額装までの過程。

フィレンツエのエレナ先生の教室で作った1枚目が上手くいったのは、
様々な要素が重なったのでしょう。

先生の助手が用意したくれた、基底材やモルタルの質そのもの。
制作時の温度や湿度。
帰国してから、ストラッポ(剥離)するまで数年経過したこと。
(時間が経てば経つ程、硬化する為)

この同じ条件をタイへ行くまでに再現するのは難しいと悟り、
ストラッポ(剥離)せず描き上げたモルタルそのものを額装しようと考えました。

もう、ど真ん中&垂直にヒビが入るのだけは勘弁!
心の中で叫びつつ黙々と作業、ヒビは味と言って良い許容範囲で一安心します。harituke 
国宝級なみの細心の注意を払いつつ、一部を布張りした板に固定。

嬉しいのとホッとしたのとで、床を転げ回りたかったのですが、
床は接着剤だらけだったので思いとどまります。

残りのカケラを組み合わせ、固定。一気にプレートや針金も固定します。
yokokara 
タイへの出発が目前に迫った今、ついに、ついに完成しました。
saisinnsaku
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丁寧に時間をかけた贅沢な作品は、目に見えない時間を閉じ込めたもの。
それが飾られた場所の空気を本物にします♫

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イタリアで美術を学んだ画家と、楽しい学びの時間

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