マキちゃん

フィレンンツェ生活を語るなら、クミさんの他 「マキちゃん」もはずせません。

 私がフィレンツェについた初日の話、
ぼったくりのタクシーのおっちゃんとケンカし、
 「イタリア初日で、早速ケンカかあ〜」と
ぐったりとたどり着いたアパート。
 すでに、日本人のシェアメイトがいると聞いて、
ドキドキしながら、呼び鈴を鳴らしました。 
「よろしく〜」と めちゃめちゃ明るい笑顔で
迎えてくれたシェアメイトがマキちゃん。
初日でへとへとに疲れていた私は、
その明るさにホッとした記憶があります。

 マキちゃんは、菓子職人を目指して、
フィレンツェにやってきました。 
語学学校に通いながら、修行先を自分で
探し出し、さらに自分の夢に近い2軒目のお店で働いている ということでした。 
イタリア人の同僚に囲まれて
日本人でかつ女性のスタッフはマキちゃん一人。
 仕事は当然、全部イタリア語で進めます。 
日常会話より、専門的な会話になると思うのですが、
仕事をバリバリこなすだけでなく、 
ケンカも早口のイタリア語で!
 
マキちゃんの出身は関西。 
「そやな〜」勢いよくしゃべるマキちゃんは、
バイタリティの固まりのような人。
 「今日、お店でこんなことあったねん」
イタリア人の同僚の話、マキちゃんの将来の夢、
 マキちゃんのテンポのいい関西弁を聞きながら
よく食事を一緒に食べました。
 お勧めの食べ物を教えてもらったり
(食べ物にこだわりが!)
 イタリア生活に必要な知識や、コツを
沢山伝授してもらいました。
 マキちゃんのおかげで、だいぶ
快適になったと思います。 

ある日の昼下がり。
 たまたま2人とも、アパートにいました。
 ドンガラガッシャ〜〜ン!!!

雷が直撃した様な爆音が。 
イタリアの建物は石造りなので音が反響して足音ですら良く響きます。
 (室内でも靴履きですしね)
 でも、足音とかモノを落としたっていう
カワイイレベルではなく、
例えるなら、ドラム缶を最上階から
落とした様な爆音でした。
誰か住人が騒ぎだすかな〜 と 耳をすませていましたが 特に声もせず。 
でも、尋常じゃない爆音。
 おそるおそる外の様子を見に行こうと bagno(浴室&洗面所&トイレ)のそばを 通ったら
なんか、、様子が、、、ヘン、、、??
 ドアの隙間から、見慣れない灰色の山。 
なんだろ、これは??
思い切ってドアを開けると、そこは、、 瓦礫の山!! 

あまりの出来事に呆然となる私。
しばらく理解できずに、立ち尽くして ましたが、
瓦礫の山の上を見上げると 天井のコンクリに、直径1メートルの 穴が空いていました。
 私の声を聞いて、とんできたマキちゃんも呆然としてましたが、
 そこは、テキパキと大家さんに電話し処置を待ちました。

 のんびりとやってきた修理の人は あきらかに大家さんの知人の普通のオジサン。
 手にはバケツとモップのみ。
瓦礫の山を片付け、天井を棒で コンコンつつき、新しいコンクリを 穴に埋めて「処置」は終了!!
日本だったら大騒ぎになるんだけど、と拍子抜け。

それからそのアパートを出るまでの間は、お風呂に入りながら天井をにらみ、
 歯磨きしながら、びくびく天井を見上げ、 トイレで用を足すのが素早くなったのは、
 言うまでもありません!

 タイミングが悪ければ、天井のコンクリが落ちた時点でこの世にはいなかったなあ〜と 思うと
「めっちゃ、運が良かったわあ〜!」と マキちゃんと大笑い!
日本に帰ってきてからも、その話になる度 大笑いになります。

 さて、私がイタリアから戻った後も マキちゃんはフィレンツエで修行を続け、
故郷の兵庫県姫路市に戻り、念願の自分の工房で 材料にとことんこだわったジャムを作っています。

時々、電話で話ししますがマキちゃんは、やっぱりアツい!!
 食にこだわりや、夢を聞いたりする度、 本当に変らないなあ〜って嬉しくなります。
よかったら、マキちゃんの こだわりジャムをご賞味くださいね。
 農薬など、出来るだけ使わずに育てた 果物を使って丁寧に作られたジャム、 とても美味しいですよ。 マキちゃんのサイトはコチラ

丁寧に時間をかけた贅沢な作品は、目に見えない時間を閉じ込めたもの。
それが飾られた場所の空気を本物にします♫

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イタリアで美術を学んだ画家と、楽しい学びの時間

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